郷土料理
石狩鍋、きりたんぽ、おやき、かつおのたたき。土地ごとの料理と「郷土料理百選」が九十九品目の理由を読む N3 レベルの読み物。
本文(日本語)
日本は南北に長く、地方によって気候もとれる食材も大きくちがいます。そのため、それぞれの土地でとれるものを生かして、昔から受け継がれてきた料理があります。これを「郷土料理(きょうどりょうり)」と呼びます。
郷土料理には、その地域の歴史や暮らしが表れています。たとえば、寒い北海道では鮭などを入れた石狩鍋が、秋田ではごはんをつぶして焼いたきりたんぽを使った鍋が知られています。山に囲まれた長野では、小麦粉の皮で野菜などを包んだおやきがよく食べられ、海に面した高知では、新鮮なかつおを使ったかつおのたたきが名物です。同じような料理でも、地域や家庭によって味つけや作り方が少しずつちがうことも珍しくありません。
二〇〇七年、農林水産省は全国の郷土料理を広く知ってもらうために、「農山漁村の郷土料理百選」を選びました。おもしろいのは、「百選」という名前なのに、選ばれたのは九十九品目だったことです。これは、最後の一品を、一人ひとりに自分の好きな郷土料理として選んでほしいという思いがこめられているからだと言われています。
こうした料理を残していくことは、その土地の食文化を次の世代へ伝えていくことにもつながっています。
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