定食
ごはん・汁物・おかずがそろって出る定食。広まった背景やのれんの役割、食事のあいさつを読む N3 レベルの読み物。
本文(日本語)
日本の町を歩いていると、「定食」という言葉をよく見かけます。定食とは、ごはん・汁物・主菜(おかず)・漬物などをあらかじめ組み合わせて出す、日本でふだんよく食べられている食事のスタイルです。一品ずつ順番に運ばれてくるコース料理とちがい、定食では注文したものがほぼ同時に食卓に並ぶのが大きな特徴です。だから、好きな順番でバランスよく食べられます。
定食を出す店は、江戸時代ごろから少しずつ広まったと言われています。遠くから来た人や一人で暮らす人が増え、外で食事をする必要が高まったことが、その背景にあると考えられています。
こうした食堂や定食屋の入口には、よく「のれん」と呼ばれる布が下げられています。のれんには店の名前が書かれていることが多く、お客にとっては「この店は今あいている」という目印にもなっています。
そして、店でも家でも、食事の前に「いただきます」、食べ終わったあとに「ごちそうさま」と言う習慣があります。「いただきます」には、食材になった命や、それを育て、運び、料理してくれた人々への感謝の気持ちがこめられています。「ごちそうさま」の「馳走(ちそう)」はもともと「走り回る」という意味で、もてなしのために忙しく準備してくれたことへの感謝を表していると言われています。
理解度チェック
それぞれの質問に答えを選んで、確認してください。