旬(しゅん)
いちばんおいしい時期「旬」。はしり・旬・名残の味わい方と、器で季節を見せる工夫を読む N3 レベルの読み物。
本文(日本語)
日本の食文化では、「旬(しゅん)」という考え方が昔から大切にされてきました。旬とは、その食べ物が自然にたくさんとれて、一年でいちばんおいしく、栄養も豊富になる時期のことです。旬の時期は食べ物によってちがいます。たとえば、タケノコは春、トマトは夏、サンマや栗は秋、ブリやダイコンは冬がおいしいと言われています。
さらに、同じ食材でも、季節の始めにとれる「はしり」、いちばんよくとれる「旬」、季節の終わりの「名残(なごり)」と分けて、味の変化まで楽しむ人もいます。日本人は季節の移り変わりに気持ちを動かされてきたので、こうした細かいちがいを味わう習慣が生まれたのだと考えられています。
季節を感じさせるのは、味だけではありません。和食では、料理を盛りつける器を季節に合わせて選んだり、季節の葉や花を料理に添えたりして、目でも季節を楽しめるように工夫します。
なお、今はスーパーへ行けば、一年じゅうたいていの野菜や果物が買えます。しかし、そのうちの多くは、あたたかいハウスの中で育てられたものや、外国から運ばれてきたものです。だからこそ、自然にとれる旬の味を知っておくと、季節の変化をより深く感じることができるでしょう。
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